歯並びが悪くて困ること
歯並びは見た目だけの問題ではありません。
発音がうまくいかない
歯並びが悪いことで、発音が不明瞭になることも少なくありません。極端な上顎前突や開咬の場合は上手に発音ができません。 受け口の場合、サ行やタ行が発音しにくくなります。
虫歯や歯周病になりやすい
歯並びが悪いと歯ブラシがすみずみまで行き届きにくいため、磨き残しが増えて、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、人は唾液を分泌することで歯を清潔にしますが、凸凹があると唾液にあたらない部分が出るため、虫歯になりやすくなります。
胃や腸への負担が大きい
噛むという行為は、実は非常に複雑。すべての歯に役割があり、28本(永久歯の場合)がバランスよく噛み合わさることではじめて、食べ物が消化しやすい大きさになるのです。また、正しく噛めないと、唾液も十分に分泌されないため、消化器系へ負担も大きくなります。
骨格や額関節に問題が生じる
上下の奥歯が左右にずれている交又咬合や、上の奥歯と下の奥歯がすれ違ってしまう鋏状咬合などがある場合には、顔が左右対称ではなくなります。その状態でも物を噛み続けると、噛む力が不均等になり、バランスをとろうとして姿勢が悪くなったり、顎関節に症状が現れる場合もあります。
コンプレックスのもとに
歯並びが悪いために「大きな口をあけて笑うのをためらってしまい、口に手を当てて笑うくせがある」と答える人もいます。
噛み合わせによっては唇が閉じない人もいます。それがコンプレックスとなって対人関係に影響を与える場合もあるのです。