矯正中のブラッシング
食べた後はきちんとブラッシングを
矯正治療中は装置があるため食べかすが残りやすく、装置を付ける前より虫歯や歯肉炎になりやすくなります。そのため歯磨きに工夫が必要になったり、 磨く道具が増えたりします。
初めにしっかり磨き方を身に付けておくと、だんだんと治療が進み、歯並びが整ってきて、装置が付いても次第に歯磨きが楽になってきます。
歯磨きのポイント
- 歯磨きの順序を決める
自分なりにブラッシングの順序を決めましょう。いつも同じ順序で磨くことにより、磨き忘れや磨き残しが少なくなります。たとえば歯の表側を右上→上前→左上→左下→下前→右下、同じように歯の舌側を右上→上前→左上→左下→下前→右下とぐるりと一周した後、上下左右の噛み合わせを磨くといった具合に決めましょう。
- 鏡を見て磨く
唇や、頬を指で広げたりして、歯のどの部分を磨いているか、歯の汚れがしっかりと取れたかを確認しましょう。歯や装置の状態を指でさわってみると、歯ブラシのあて方が分かりやすくなります。
- 唇と頬のストレッチング
歯磨きをする前に、歯ブラシの背でほほを押し、ふくらませるように伸ばします。左右3回ずつを2,3回くり返します。口のまわりの筋肉を伸ばすことによって、筋肉の動きがしなやかになり、歯ブラシを動かしやすくなり、唇を閉じやすくなります。
- ブクブクうがい
歯磨きの途中と終わりに、左右の頬、唇上と下を分けてぶくぶくうがいをすると、汚れがよく落ちます。
ブラッシング方法
装置が入ってからのみがき方
歯ブラシの毛先が歯の面にとどくようにしっかりと当て、細かくゆするようにしてブラッシングします。
ブラケットの付いている歯の面は、
【1】ブラケットの歯肉側
【2】ブラケットの正面
【3】ブラケットの噛み合わせ側
【4】歯と歯肉の境目
の4つの部分に分けてブラッシングしましょう。
クリックすると各項目がご覧いただけます。
▼ 正面 / ▼ 歯と歯茎の間 / ▼ 奥歯
正面
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【ブラケットの歯肉側】
歯ブラシを装置の歯肉側から角度をつけて当てます。斜めと横磨きによりワイヤーの下、ブランケットのまわりや隣の歯と接している歯の面を磨きましょう。
歯ブラシを細かく動かしてブラケットやワイヤーの下にもぐり込ませるようにして磨くと効果的です。 |
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【ブラケットの正面】
歯ブラシをブラケットの上からほぼ直角に当て、細かい横磨きで装置の凸凹部分を磨きましょう。コイル・スプリングや、ゴム質のリングが組み込まれている場合は特に注意してみがきましょう。コイルは細かく縦磨きをすると汚れがとれやすくなります。 |
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【ブラケットの噛み合わせ側】
歯ブラシをブラケットの噛み合わせ側から角度をつけて当てます。歯ブラシを細かく動かしてブラケットやワイヤーの下にもぐり込ませるようにして磨くと効果的です。 |
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【歯茎の境目】
歯ブラシを歯と歯肉の境目に向けて当て、細かい横みがきで丁寧に磨きましょう。 |
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【舌側】
歯ブラシを舌側には、ほぼ直角に当て細かく磨きましょう。歯の重なっている部分や、すき間のあいている部分は、歯ブラシを斜めや縦方向に当て、歯の面に合わせて角度をつけて磨きましょう。 |
歯と歯茎の間
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【歯と歯茎の間】
歯ブラシの入りにくい部分や、すき間があいている部分は小さな歯ブラシや歯間ブラシを入れて磨きましょう。 |
奥歯
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【上の一番奥歯】
口を半分位閉じ、頬をゆるめた状態で磨きます。歯ブラシの柄を外に開くようにしてブラシを頬側の奥の角に当て、細かい横磨きで磨きましょう。 |
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舌側の奥の角に歯ブラシを当てて細かい横みがきでみがきます。歯ブラシの柄が反対側の口の角に当たる位にして歯に当てると良く磨けます。 |
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噛み合わせを磨いた状態から歯ブラシの柄が下の歯に当たる位まで下げ、角度をつけ毛先と一番奥の面に当てます。細かく前後にゆするようにして磨きましょう。 |
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【下の一番奥歯】
口を小さめにして頬をゆるめた状態で歯ブラシの柄を外にひらくようにして奥歯の頬側の角に歯ブラシを当てます。細かくゆするようにしてみがきましょう。 |